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『貧乏はお金持ち』を読んで考えさせられた。

久しぶりに家にあった本を読んで、自分の会社員人生について考えさせられました。

橘玲の『貧乏はお金持ち』です。根強いファンがいる橘玲の本。

私が読んだのは2009年の初版本ですが、今は文庫本が出ているようです。

 

 

貧乏はお金持ち──「雇われない生き方」で格差社会を逆転する (講談社+α文庫)
 

 

 目次

 

最初に

自由に生きるための戦略として、マイクロ法人という考え方があります。

  

みんなが好きな仕事に就けて、毎年給料が上がっていって、会社は一生社員の面倒を見てくれて、退職すれば悠々自適の年金生活が待っていて、病気になれば国が下の世話までしてくれる。

年功序列制度で給料も役職もあがり、結婚して家を買って会社を勤め上げて老後は年金で暮らすといったことはこれまで正解とされてきました。

その暮らしはこれまでは求められていた形だったかもしれないけど、今の日本ではユートピアになりつつあると感じています。

 

「じゃあ脱サラすればいいじゃん」をいいたいわけではありません。

 自由に生きるためにリスクを分散していきましょうという事です。

 

大企業に勤めたから安心?ソニーは1997年から2014年までの17年間で78.000人といったリストラが行われ、ホンハイに買収されたシャープや粉飾決算で賑わした東芝や、メガバンクの大リストラ計画。

 

年金がもらえるから安心?少子高齢化がすすみ、健康保険や介護保険

破綻するのは時間の問題。

私たち20代は何も知らないから、給料から天引きで6万から8万の社会保険料を払っているけど、私たちが70になる頃まで年金制度はどうなっているのでしょう。

 

 

会社に依存する働き方は考えられません。

自由にお金を稼げるようになるにはどうすればいいんだろう。

 

資本を市場に投資し、リスクを取ってリターンを得るとは

若いときはみんな、自分の人的資本を労働市場に投資して給料というリターンを得ています。人的資本は要するに「稼ぐちから」のことだから、知識や経験、技術、資格などによって一人一人違います。

 

働いて得たお金から生活経費を払って、いくらかのお金が手元に残るとこのお金を資本金にして、資本市場に投資してお金を増やすことができます。

最も一般的な方法が「貯金」。銀行にお金を貸して利息を得る事です。貯金は元本の返済が保証されていて、おまけに日本国の保証までついているから、リスクは低いけどリターンが少ない。

 

株式に投資する方法もあるけど、高い配当をもらうことができるけれど元本が保証されている訳ではないから株価が大きく値下がりしたり、場合によっては紙くずになってしまう可能性もある。ハイリスクハイリターンの例。

 

人的資本を最大化すること

資本主義社会で生きていくということは所有している資本(人的資本や金融資本)を市場に投資して利益を得る(資本を増殖させる)ことです。

町の八百屋から大企業、中小企業まで「企業」は市場参加者すべての総称をさします。人的資本を投資しているという意味では自営業者だけでなく、サラリーマンも立派な企業家となります。

 

企業活動のための効率的な仕組みとして考え出されたのが「会社(Company)」です。個人がばらばらに働くより、大規模かつ高速にお金を増やす(資本を増殖させる)ことができる。会社は社会の中で大きな役割を果たしているから、法律上の人格(法人格)が与えられています。

 

とはいえ、

サラリーマンとそれ以外の企業の決定的な違いは、サラリーマンが企業活動(お金を稼ぐ経済活動)の主要部分を会社に委託していることです。具体的には、会計・税務・ファイナンスのことである。

会計・税務・ファイナンスを知っている事で得することはたくさんあります。収入に応じた税率負担率が大幅に低くなること、まとまった資金を無税で運用できるようになること。

 

マイクロ法人とは

会社には株主(経営者)、取締役、監査役、その下に社長、従業員といます。

マイクロ法人とは、一人会社のことで、すなわちこれらの役目を自分で担うことです。

その際、自分=個人つまり「自然人」としての人格と、マイクロ法人による独立の「法人」としての人格を持ちます

自然人としての個人がマイクロ法人を保有すると奇妙なことが起こります。

「会社をもつと、経費で自分の生活に必要なものを買うことができる」とはよく聞いたものだが、こういう仕組みだったのかと。

 

会社に雇われない生き方を選択した人たちのことをフリーエージェントといいますが、

フリーエージェントを法人化したものがマイクロ法人です。アメリカではフリーエージェントのマイクロ法人化が進んでおり、理由としては会社に所属することより自分自身が会社になった方が資本主義では圧倒的に有利だからです。

 

社会に出る前に読んでおくべき本だったと痛感しました。社会人になって何年たっていようと、ベーシックリテラシーとしてこの知識を知らない人は多いかもしれないです。

 

また本ではどのようにマイクロ法人を設立できるかについても記載しています。

今回この本を読んだきっかけは給料日で社会保険料が6万もひかれていることに疑問を感じたためです。

 

貧乏はお金持ち──「雇われない生き方」で格差社会を逆転する (講談社+α文庫)
 

 

 橘玲については、以下の本もあります。

橘玲の『マネーロンダリングはあまりにも有名ですね。私も読みましたが、もう一度読んでみようと思います。

 

マネーロンダリング (幻冬舎文庫)

マネーロンダリング (幻冬舎文庫)

 

 

タックスへイヴン Tax Haven (幻冬舎文庫)

タックスへイヴン Tax Haven (幻冬舎文庫)

 

 

 

読んでくださり、ありがとうございました!ぜひまたブログ読みに来てください★